「質ありきの量」にという考えに基づいて

 

 プロ野球選手になりたいAくん、Bくん、Cくん。

 

Aくんは、量にこだわる。努力こそが全て。がむしゃらに毎日毎日何百球も投げ込みをすれば、プロ野球選手になれると信じている。

 

Bくんは、質にこだわる。質こそが全て。100球の投げ込みよりも、日々1球でも、自分の納得できる最高の球を投げることにこだわれば、プロ野球選手になれると信じている。

 

Cくんは、方法にこだわる。効率と成功率こそ全て。みんなが上手くいった正しい方法さえ見つければ、誰でもプロ野球選手になれると信じている。

 

誰がプロ野球選手になれるでしょうか?

 

可能性として一番高いのはBくんだと考えています。

それはなぜか?

 

質にこだわり、納得のできる最高のものを追求しようとすると、方法にも当然こだわりが出てきます。ただ方法を鵜呑みにするのではなく、自分が最高のパフォーマンスを発揮できる方法を自然と見つけていく可能性が高い。

 

また、自分に求める質を追求しようとすれば、当然こなす量も増えます。そして、量の中からしか質は生まれてきません。

 

Aくんなら、ただ練習するだけで考えることをしないでしょう。

Cくんなら、方法にこだわって、いろいろな方法を試し、これもダメだあれもダメだと方法探しで終わるかもしれません。当然、練習量が少なくなり、能力は高まりません。

 

勉強も全く同じで、ただ勉強すればいいというものでもなければ、ただ効率のよい方法を使えばいいというものでもありません。

 

質のよい勉強に、こだわってこそ、質へのこだわりから量が生まれ、量から質が生まれます。質へのこだわりが、本当に自分にあった方法を見極めてくれます。

 

質を高めることだけを考えた勉強になるよう、常に試行錯誤しております。

英語の勉強法

 英語の勉強法では、文法が正しく理解でき、単語の使い方が分かり、文章が正しく読めることを基本とします。

 

まず文法ですが、基本的には、ほとんどの中学生は語順のルールがわかっておらず、感覚で解いています。(感覚で解いて、なんとなく合っていたら○を付けて放置するのが、最も質の低い勉強法です。)

 

そこで、正誤問題を中心に、英文法の問題演習を行います。この文の誤っているところはどこで、なぜ誤っているのかを考えさせる練習をすると、自分が英作文をした時に、自分の誤りに気づくことが出来ます。

自分の間違いに気づくことができる勉強法こそ、質の高い勉強法です。

 

また、単語は意味だけ覚えても、英作文では使えません。中学生レベルの長文読解であれば、意味だけをつなぎあわせてもそこそこ読めてしまいますが、大阪の公立入試は英作文の力をかなり求めていますので、英作文を念頭に置いた勉強を行っています。

 

単語の語法がわかり、自分で自分の英文の誤りに気づけるような英文法の力が付けば、英文が正しく読めるようになります。

 

実際には、英語は遠回りをしなければ、比較的短時間で身につくようです。ただ単語を覚える、ただ英文問題を解けばいいという勉強に走ると、迷宮入りします。

 

教材は生徒によって全員違う物を購入して頂いております。

数学の勉強法

数学の勉強法では、解法パターンの暗記がメインとなることは間違いありません。

ただし、常に正しい概念の理解ができるような指導をします。

 

たとえば、関数(function)は、入力(x)に機能(function)を与えて出力(y)するということです。お金を入れるとお金が出てくる機械を想像して下さい。

 

10円を入り口に(入力x)に入れたら、2倍にして(機能を付加)、20円を出してくれる(出力y)機械のことを、数式では、

y = 2x(入れたお金x円を2倍のy円にして出してくれる機械)

と表します。

 

これを式にし、関数として表すメリットは、入力した数字(x)がわかれば、出力された数字(y)も分かる。出力(y)がわかれば、入力(x)も分かる。というように、未知のものを自動的に決定できる点にあります。

 

このような正しい知識を、基礎概念のところで頭に入力(x)してあげ、解法パターンの暗記(機能)を与えてあげると、類題や未知の問題にも対応する出力(y)が作れます。

 

よって、数学の勉強では、講師による、正しい基礎概念の指導と、解法パターンの暗記により、試験における類題を解けるようにする勉強法となります。

 

 教材は生徒によって全員違う物を購入して頂いております。

国語の勉強法

 

読解力は、

①論理的に物事を考え、文章の大まかな論旨を取る力

②ベースとなる知識があるかないか、その知識を使って、物事を考えたことがあるかないか

の二点で決まります。

 

①は会話がうまい子どもや作文が得意な生徒であれば、最初から得意なケースがありますが、②は本を読むか、大人から教養のある話を聞くかでしか身につきません。

 

つまり、本をほとんど読んでこなかったり、自分の考えを活字としてアウトプットしてこなかった小学生・中学生は、もれなく読解力がありません。

 

問題文として採用される文章は結論にある程度の制限があります。そこで、読解力のある生徒なら、評論のタイトルと、キーワードを何個か見るだけで、ほとんど結論まで推定できてしまいます。

 

たとえば、教育上良くない結論を持つ文章は、問題文としてはほとんど採用されません。なので、環境といったキーワードがあれば、環境を守ることが悪だという結論の文章の確率はかなり低いです。また、コミュニケーション・文明の発展などのワードがあれば、文明の発展による良い面悪い面が出た後、結論としては、人とのつながりが大切だという結論にいく推察ができます。

 

そこで、国語の勉強では、初見の問題(特に評論)を読み、キーワードの解説と、結論までの流れの解説、どういった文章がトレンドなのかを、講師が指導します。

 

問題を解いた後は、なるべく丁寧に解答の導き方を指導しますが、国語の場合、多くの生徒がなんとなくで解いているので、まずは自分で根拠を探させる指導をしています。(量よりもまずは質。)

 

使用している教材は、生徒のレベルによります。